2021.02.26
察知力
『察知力』という言葉を知っていますか?
私は上司から「察知力を身に付けたほうが良い」とアドバイスをもらったことで『察知力』と出会いました。
今日は、中村俊輔さんの著書『察知力』という本を読んで学んだ事と実践している事を紹介します。
著者の中村俊輔さんは、ヨーロッパリーグで初めてアジア人の選手によるMVP獲得という快挙を成し遂げたサッカー選手です。
中村俊輔さんは「自分は身体的に恵まれたとは言えない。」と語ります。
それでも、ヨーロッパで身体能力を武器にした選手と戦えるのは、頭を使っているからだ、と自身を分析しています。
足が遅いと自覚しているから、察知力を発揮して、相手選手より先に動き出すことを心掛けて結果を出してきたそうです。
そう聞くと、察知力は何か特別な能力で、とても真似ができない印象を受けます。
しかし、「どんな時にどんなことを考えるか」といったプロセスは真似ができて、誰でも努力で察知力が身につくと私は考えます。
そこで、私が心がけている思考のプロセスを2個紹介したいと思います。
1. 上手くいかない時にどう考えるか?
上手くいかない状況を好意的に捉え、「壁が見えるか」に視線を向けます。
壁が見えるときは、それを乗り越えればいいだけだから、まだいいほうだと考えます。
壁が見えないときは、考えたり紙に整理して必ずそこに存在するはずの壁を見つけます。
そして、壁を乗り越えるために必要なことを考えます。
悪い状況になったときに、そこから逃げてしまいたい気持ちになりますが、問題を探すつもりで真っ向から悪い状況と向き合って、問題と解決策を考え抜くことが成長に繋がります。
2. 上手くいった時にどう考えるか?
上手くいった状況で立ち止まらず、その先のことを考えています。
これから何をすべきか?もっといい結果を出すに必要なことは何かと頭を巡らせます。
未来で起こることを察知して、そのための準備を心がけます。
いい結果が出たときは満足してその先の準備を怠りがちですが、そんな時こそ先のことを考えて準備することが結果を出し続けること繋がります。
悪い状況でも良い状況でも課題と向き合う姿勢が良い結果に繋がるはずです。
察知力という本はとても面白くて、読み返す度に新たな発見があります。
もし察知力に興味を持ったら、ぜひ読んでみてください!
————
システム開発Gr. T.I