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「君たちゴキブリみたいだな。絶対に死なない」

「君たちゴキブリみたいだな。絶対に死なない」 | 社長ブログ

オバマ・オー

Airbnbの創業時の逸話【何が何でも自分達の夢を実現する

民泊の紹介だけでは食っていけない中、2008年の大統領選挙の時にそのスタッフ向けに候補者の名前とイラストを印刷したシリアルの販売をする。これが一時的に手持ち資金を増やすことになり生き延びることができた。

それでも、事業は厳しく大統領選挙が終わるとサイトへの流入は激減し、キャッシュは枯渇していく。ベンチャーのインキュベーター(ワイ・コンビネーター)に事業内容をプレゼンしても評価は芳しくなく意気消沈する中、ゲビアは仲間から絶対に持ってくるなと言われていた「オバマ・オー」をその主催者のポール・グレアムに帰りの挨拶の時にプレゼント?する。

---以下、本文から---

 面接は失敗だった。3人がアイデアを説明すると、グレアムが開口一番に聞いた。「こんなことやるヤツが実際にいるの? なんで? おかしくない?」
 チェスキーたちが市場や顧客に詳しいことは伝わったが、アイデアそのものは問題外だと思われたようだった。面接が終わって帰ろうとしているときに、ゲビアがカバンからシリアルの箱を取り出した。ブレチャージクがやめろと言ったのに、こっそり持ってきていたのだ。ゲビアは、パートナーたちと話しているグレアムのところに近づいて行き、シリアルを手渡した。グレアムはぎこちなく”ありがとう”と言った。お土産にしては妙だと思った。いえ、お土産じゃなくて、コレ自分たちでつくって売ったんです。それで会社の資金にしたんです。ゲビアたちはオバマ・オーの制作秘話を披露した。グレアムは座って聞いていた。

 「へぇー」。少し間があった。「君たちゴキブリみたいだな。絶対に死なない」

 グレアムから電話がかかってきたのは、サンフランシスコに戻ってからだ。例のシリアルが決め手だと言っていた。
「4ドルのシリアルを40ドルで売れるなら、他人のエアベットで寝るようにみんなを説得できるだとうと思ったんだ。たぶんね」